このコーナーでは、毎回出場者をリレー方式で紹介してもらいます
大谷進さん
- [町への一言]
- 防風、防砂の役割をしているアカシア林に枯木が目立ちます。関係機関とタイアップし、住民も参加する整備活動が望まれます。
生物学の講義で、教授が発した第一声は「ニッポニア・ニッポンとは何か?」との質問でした。学生たちは首を傾げ、顔を見合わせるばかり。「それはトキである。学名に“ニッポン”がつく唯一の生物だ」との話は極めて印象に残りました。トキが国際保護鳥に指定されたのはその2年後の1960年です。その頃には、トキは能登にもまだ生息していたようです。
そのトキを絶滅から守り、その生息環境を改善して保護増殖を図ろうと設立されたNPO日中朱鷺保護協会(羽咋市・会長村本義雄)の会員としてささやかながらお手伝い・・・毎年の愛鳥週間に金沢市の中心街で朱鷺保護を訴えて募金をしたり、かつてのトキ生息地の環境調査や佐渡の朱鷺保護センターを訪れて勉強会をしています。
コウノトリの自然放鳥には40年かかりました。“ニッポンを、もういちど日本の空へ、石川の空へ”を夢見て今後も活動を続けていきます。