■河北潟干拓地
干拓地は、金沢市、かほく市、津幡町、内灘町の2市2町の行政区域からなっています。
干拓事業は昭和38年から着工されました。昭和46年度に干陸が完了し、当初は水田としての利用が目的でありました。しかし、減反政策により、昭和52年から畑に土地利用計画が変更されました。昭和54年から暫定営農が始まり、昭和56年からは酪農団地の入植を皮切りに、昭和61年から本格営農となり現在に至っています。
総事業費は283億円、干陸総面積は1,356ha、農地は1,071ha、道路・施設用地は285haが造成され、農地の内851haが畑地で、220haが飼料畑となっております。また、用排水施設も完備されています。
気候は、年平均気温14.1℃、降水量2,600mmで、特に夏季は高温多湿です。
土壌は、客土をした一部の砂質土壌以外は重粘質土壌です。海抜は平均でマイナス2mです。
交通は、至便で金沢市街まで16km、高速道路の完備により富山・福井の北陸市場へは1時間、京阪神市場へは4時間の距離にあります。農産物はトラック便で金沢・富山・福井及び京阪神市場へ出荷されています。
現在、麦・大豆・水稲(加工用)等の穀物やすいか・れんこん等の野菜、なし・ぶどう等の果樹の栽培と酪農が行われています。
特に麦・大豆では大型機械を利用した生産が展開されています。また、酪農については、県下最大であり、乳用牛の飼育が行われています。
(※数値参考:書籍「緑の大地」より)
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